人間コミュニケーション誌『地球』発行趣旨 |
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現代は情報化社会と呼ばれています。しかし、そこに氾濫する情報は、特定の権威や商業目的による一方的なものであったり、当座の機能をするために必要な情報であったり、ということが多いように思われます。 また、民主主義社会と言われている割りには、様々な社会的問題についての健全な市民としての意見が自由に表明され、討論され、相互の問題意識を深めあうというコミュニケーションの仕組みが、社会的に充分ではないように思われます。
現代の社会は、科学技術の急速な進歩や、産業経済の飛躍的発展によって、非常に便利で快適な生活が可能となりました。しかし、その一方で、企業間競争や受験競争の激化に伴う人間疎外、物質的豊かさの裏返しとしての地球環境問題、遺伝子解読や臓器移植といった医療技術の進歩に伴う倫理問題、国際社会における政治的経済的摩擦に伴う諸問題などが、顕在化しつつあります。このような課題は、真面目に生きようとする人々や、調和のとれた平和な社会を望む人々にとって、次第に無視できないものになりつつあるように感じられます。
このような問題について、職場や、家庭や、地域の人々や、かつての同期生といった人達と人それぞれのサークルの中で話し合う機会も多いとは思います。しかし、一日本人、一地球人、更には、一生命体といった幅広い社会性の中で、自己の問題意識を表明し、互いに理解を深めあう広く開かれたコミュニケーションの場があっても良いのではないでしょうか。
人間地球社会倶楽部は、このような考えに基づき、これからの人間の生き方、これからの地球社会の在り方といった幅広い分野について、相互に自由にコミュニケーションしあえるような場を提供していきたいと願うものです。そして、このための具体的手段として、人間コミュニケーション誌『地球』を定期的に発行し、記者と読者の区別のない自由なコミュニケーションの場として広めていきたいと念じております。 |
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人間地球社会倶楽部紹介 |
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当研究所は、これからの人間の生き方、これからの地球社会の運営の在り方について、人間とは何か、という基本的問い掛けを踏まえて、研究していくことを目的に設けられました。現代の産業経済社会の中にあって、機能中心の人間関係ではなく、全人格的なコミュニケーションを通し、深い思索との出会いを大切にする非営利の活動を行っていきたいと願っています。人間コミュニケーション誌『地球』の発行は、その一環としての大切な活動と位置づけています。 |
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