2.文字サイズイメージ

幕のイメージが大体完成したら、そのイメージを実際に出して確認してみます。

まず幕イメージと同じ書体で文字だけプリントアウトします。その文字の大きさですが、1つの文字がA4の用紙いっぱいになるようにプリントアウトします。

今回はマイネルガストで使用した幕を使用して
大きさの確認を行いました。
メンコの方はこの大きさではとても小さい…

今回の事例で行くと オペラ座の快速馬はHG−丸ゴシックPROというフォントでフォントサイズ300 マイネルガルニエはHGゴシックEのサイズ550で打ち出しています。

これを実際に床などに並べてイメージの確認を行います。
この作業の目的は幕としてのバランス調査と文字の大きさの確認です。
幕の大きさにもよりますが、A4サイズに1文字の大きさで出した場合、馬の名前の文字としては小さすぎるとおもいます。
実際はこの紙を拡大コピーして使用します。
今回の場合、このようにして打ち出した文字をさらにB4まで拡大したものが採用されました。
オペラ座の快速馬の方は、メリハリをつけるため少し小さめの文字にしようと思ったので、上記サイズをそのまま使いました。
でも、経験上この大きさだと、オペラ座の快速馬の方はパドック反対から見るとちょっと読みにくい位だと思います。

このように配置を行い、文字の大きさ・幕の大きさを確定します。

ポイント
幕の大きさは、縦90cmとします。もちろん90cmでなくても良いのですが、ここではブロード布という素材を使用する
ことを前提とした事例で説明しています。ちなみに東京競馬場の場合、幕の大きさは1m×3m以内と決められて
います。
幕の上部から10cm程度には、文字等を配置しない方が良いと思います。
この部分は実際に幕を張ったとき、パドックの柵に巻き込むようにすることがあります。(中山など)
このときこの部分に文字があると見た目が悪くなるだけでなく、その部分の文字が剥がれてしまう可能性もあるので
その部分には文字を書かないのが無難でしょう。
文字はあまりたくさんない方がゴチャゴチャしないし、作りやすいので良いと思います。
ここで作りにくい位小さい文字を作ると、多分パドックでは良く見えないと思います。

この作業で採用になった文字の型紙が次の工程の型紙となります。
そしてここで決定した幕の大きさに基づいて幕の布地を購入します。

そして次はいよいよ楽しい(?)材料の買出しに出かけます。


次のページに行
応援幕のつくり方ページに戻る