21 世界
一人の女性が両手にバトンのようなものを持ち、裸身に布をゆったりかけた
姿で中央に浮かんでいます。
松の葉のようなものでできた大きな輪(楕円)が彼女を囲んでいます。輪の
上下2箇所に赤い布が縛ってあります。
その輪の外側、カードの四隅に四大元素を表す、人、鳥、牛、獅子の顔。
彼女は、とても軽やかで、自由な印象です。
彼女が全てを何かに委ね、信頼し、楽しんでいることが、裸であること、
宙に浮いていること、布の流れ、表情から分かります。
大きな輪は、0の形。彼女は、その中にいますが、決して閉じ込められて
いる訳ではありません。その輪も彼女と一緒に宙に浮いているだけで、内と
外を分ける境界線ではないのです。
輪の上下には、赤い布が、8を横にした形で結ばれています。彼女の上
にも下にも等しくある無限のエネルギー、パワー、豊かさ、循環、可能性を
表しているのでしょうか。
彼女が両手にバトンを持っていることから、エネルギーを右と左に等しく
持ち、偏ることなく、また、自在にそれを使っていることが分かります。
四隅の四大元素。この世を構成するエネルギーの象徴。それらは、よく
見ると、雲の中にいます。雲は私たちのマインド、思考の象徴。つまり、
その中に浮かぶ四大元素は、思考が創り出した概念でしかないのではないで
しょうか。そして、四大元素が幻なら、それらから創られているこの世も
また、幻だということにならないでしょうか?
ある意味、輪は、彼女と四大元素を隔てています。彼女は、それらでは
ない、と同時に、それらに縛られてもいないということかもしれません。
彼女がとても自由なのは、そこに、今この場所この時に、全てがあること
を実感(体感)しているからかもしれません。幸せも喜びも豊かさも、人が
求める全てが既にそこにあるのです。
そして、それは、彼女が至福の色であるオレンジで塗られていることから
も分かります。
四大元素にも同じ色が使われていますが、よく見ると、黄色が混じって
います。黄色は、自我や思考。やはり、それらは、私たちが作り出した幻
なのかもしれません。
もう一度、カード全体を眺めてみると、彼女は、青空の中で、大きな輪や
四大元素たちとともにある世界を楽しんでいます。
青空は、私たちの源、本質、無限の流れ。輪=0もまた、同じ意味ですが、
あえて形にし、彼女をそれで囲むことによって、彼女が常にそれとともに
ある、一体となっているという状態を表しているのではないでしょうか。
「21」。2+1=3。
つながり受け取ること(2)から、何かが始まり(1)、何かが生まれ
ます(3)。
新しい世界です。
私たちが受け取るものや世界は、私たちが想像するより、ずっとずっと
シンプルで単純なもの。拍子抜けする位、簡単なこと。
世界はとてもとてもとてもシンプルです。
(-.・)v〜 ぴゅるぴゅる 〜v(・.-)
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あっ と 思う間もなく突き抜けた
そこは 全てがつまった場所
そこには 本当に 何もない
それは いつでも そこにあり
私たちは いつも そこにいる
というより
それそのもの なんだ