20 審判

  カードの上半分には、雲の上に天使の上半身が描かれています。天使は、
 旗のついたラッパを吹いています。
  下半分には、水の上に浮かんだ棺おけから蘇った人々が描かれています。
 彼らは両手を広げ、天使の吹くラッパの音を受けとめているかのようです。

  無意識(水)の中から、たくさんの人が蘇りました。男も女も子供も大人
 もいます。彼らは、天使のラッパによって再生したのでしょうか。

  私たちは、いくつもの顔を持っています。その全てが表面に出てきたの
 かもしれません。
  天使が、全ての側面に平等に機会を与えたということでしょうか。今まで
 眠っていた「私」もこの先、新たなチャンスを得て大活躍するのかもしれま
 せんね。
  また、もしかすると、蘇ったのは、「16:塔」で崩壊した塔から落ちて
 いった人々とも言えるかもしれません。一度崩壊した私たちの自我。しかし、
 個として、この世界を生きるには、それもやはり大事なものなのです。

  別の見方をするなら、これが私たちの世界の在り方なのかもしれません。
 水は、大海や源を現し、私たちが同じ所から来ているということを表して
 いるのではないでしょうか。そして、この海と空の境もない、区切りのない
 海(水)の上で、私たちは常に自由であると言うことなのかもしれません。

  祝福の音が聞こえます。全ての人に平等にその音が降り注いでいます。
 私たちは、形が違っていたとしても、元はみんな同じであることを表わして
 いるのかもしれませんね。


  「20」。
  源、全体から2極が生まれました。
  「2」は、全体(0)を背にそこにいます。私たちは常にそれと一緒です。
  そして、同じ所から来た者同士の関係性(2)が生まれます。お互い関係
 し合い、流れを作っていますが、それらは元は1つであったのです。

  2+0=2。
  そして、再び「2」。1つ所から来ていることは明白。もう語る必要も
 ないので、その姿を形にするのはやめました。
  ただ流れのままに。でも、この流れは、「2点間の」という限定した流れ
 ではなく、全体を含んだ大きな流れの中だと言うことを知っています。

  1つ所から来ている、全てが1つだったことに気付いた後、私たちは
 もう一度、敢えて分化します。それは、上にも書いたように、それが、この
 世界の在り方だからです。
  1つを意識しながら、たくさんに分かれた中の1つとして生きる。その時、
 世界はまた新しい色に見えてくるかもしれません。



 (-.・)v〜 ぴゅるぴゅる 〜v(・.-)
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  目を覚ましたら 何もなかった

  私は この空間そのもの

  ただ ただ 在るもの



次(21 世界)→

←前(19 太陽)


タロットトップ

タロットトップ

←前(19 太陽)


次(21 世界)→