3 女帝

  一人の女性がこちらを向いて座っています。
  ゆったりとした洋服を着て、クッションや布がいくつも重ねられた上に、
 リラックスしながらも、堂々とした表情で座っています。
  彼女の足元には、黄金色の麦。背後には森があって、その奥から水が
 流れてきています。

  黄金色の麦たちが、彼女の豊かさと彼女が育んできたものが豊かな実りを
 もたらしたということを表しています。
  ここで大事だと思うのは、この豊かさが彼女の力だけで得られたものでは
 ないということ。きっと、彼女もそれを知っているはず。
  まず、森から流れる水。それが麦畑にも流れ込み、必要な水分を与えて
 くれています。そして、大地。麦が根を張る場所や育つために必要な養分を
 与えてくれます。それから、太陽の光(このカードの空は、日の光である
 イエローで塗られています)。麦たちが日の光をいっぱい浴びて育ったこと
 が窺えます。もちろん、畑を耕し、水を引き、この時期まで育ててきた人の
 手もあるでしょうね。彼女はその人間の代表としても描かれているのでは
 ないでしょうか。
  これらのことは、私たちの豊かさは、色々なものが作用した結果だという
 ことを教えてくれているのかもしれませんね。

  また、彼女を取り囲む、ゆったりとした時間は、豊かさだけでなく、
 あまり知られていない(気がする)、何かが生まれる瞬間に必要なリラックス
 感、ゆとり、余裕、余白、空白といったものを表しているのかもしれません。
  力を入れすぎると、生まれるものも生まれない。それは、そこに、「生み
 出そう」という強い意志とともに、「生み出さなければ」という緊張が加わる
 からではないでしょうか。
  そして、それは、何かを育む時にも共通しているように思います。何かを
 育てるには、手をかけて成長を促すことだけではなく、それが育ち、伸びる
 だけの余地を与える必要があります。
  何かを生み出そうという意思、そして、それを受け取るだけの気持ちの
 余裕。それがちょうどよく配合された時、新たな何かが姿を現すのではない
 でしょうか。


  「3」。点はとうとう3つになり、それらをつなぐことで、「面」という
 新たな可能性が生まれました。

  何かの種が与えられ(1)、受け取った(2)ものを育てていきます。
 ですが、それは養分によって、楽しい明るい気分にさせるものになったり、
 逆に、とても深刻で重たい気持ちにさせるものになったりします。
  「3」は創造性(クリエイティビティ)を表しますが、そのエネルギーは、
 良くも悪くもクリエイティブだと言われます。それは、本来、創造性の
 エネルギーには(というより、どのエネルギーにも)、いい/悪いの概念は
 ないからです。そのため、与えられた養分が何であれ、それを十分に吸収
 して、何かを創造していくのです。

  「3」に必要なのは、軽さ。軽やかさ、と言った方がいいでしょうか。
  絶妙なバランスの三角。どれか一つの点に偏らない、こだわらない、
 捉われない軽やかさが、そのバランスを保っています。
  軽やかな足取りで「3」が歩き始めた時、その足跡には、たくさんの
 豊かさが芽吹いているかもしれません。

  

 (-.・)v〜 ぴゅるぴゅる 〜v(・.-)
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  たくさんたくさん 楽しいことがあればいいのに
  たくさんたくさん 嬉しいことがあればいいのに

  でも もし 楽しいことや嬉しいことばっかりだったら
  楽しい とか 嬉しい とか 分かるんだろうか???

  人生 いつでも UP and DOWN
  つまらないもあるから 楽しいがある

  まぁ できれば その幅が
  小さい方が嬉しいかも(^。^;)



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