4 皇帝

  石の玉座に険しい表情をした長いあごひげの男性が正面を向いて座って
 います。赤いマントやローブの下には甲冑。玉座とマントの肩に牡羊の顔。
 背後には、険しい荒れた山とその麓の水の流れ。

  この男性は、現実世界の王だといいます。長いあごひげや顔つきは、彼が
 現実世界を生き抜いてきた時間と体験を思わせます。
  そして、世界を治めるのに必要なたくさんのエネルギーと強い意志を表す
 牡羊のモチーフ。牡羊は、純粋なエネルギー、飛び出していく感じ、
 まっすぐに突き進んでいく感じ。

  彼は、念には念を入れ、万全の体制でこの世界と自分を守っています。
  自然の要塞と背もたれの高い、石の玉座で背後からの攻撃に備え、甲冑を
 身に付け、戦える準備もしています。
  私たちが、当たり前のように、安心、安全でいられるのは、彼がここで
 生き、世界を統治し、守ってくれているおかげかもしれません。

  しかし、あまりにも万全で厳重なため、柔軟さに欠けているのも事実。
 もし背後から攻撃されたら、すぐに気付けず、甲冑の重さで、すばやく動く
 ことができないのではないでしょうか。
  また、世界を治める以外のことや人生を楽しむ余裕がないようにも思えます。

  このカードは、私たちには、現実を生き抜くエネルギーや強さがあること。
 いつでも万全な体制であり、とても安全な場所にいるのだ、ということ。
 力を抜いて、目を開けば、目の前に「障害」はないのだ、ということを私たち
 に教えようとしているのかもしれません。

  「4」。点が4つになり、四角形ができました。それはとても安定した形。
 基礎、土台というのにピッタリな形ではないでしょうか。
  また、その形は、枠のようでもあります。型にはまる感じ。四角四面。
 ここからは出ない、とか、ここから出られない、という感じ。

  この世界を生きている私たちは、いつも何かしらの枠の中にいます。その
 枠は、「私たちを常に何かに縛り付けている」とも、「その枠によって常に
 守られている」とも言えるのではないでしょうか。
  何かの枠の中に必ずいるのだとしたら、そこから出ようと必死になるより、
 その中でリラックスし、安心して大の字になってみてはどうでしょう?
 果たして、その時、「枠」はあるんでしょうかね?



 (-.・)v〜 ぴゅるぴゅる 〜v(・.-)
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  あんなに頑なだった人が

  今日はなぜか満面の笑みで

  自分のしてきた旅の記憶を語っている

  それは おもしろいのかどうか分からないけれど

  その人が ワクワクしていたことや

  その人が ドキドキしてきたことは

  なんだか伝わってくるようで

  旅をしている時の その人みたいに

  つられて? みんなも元気になってきちゃった

  話の内容はともかく

  人を元気にできるのって すごいかも(^_^)

  語り終えた その人から離れていくみんなは

  一様に こぶしを固めて

  「よし!今日もはりきっていこう!」

  なぁんて 言っちゃったりしてるんだ〜



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