●ヴィトちゃん回復記●
このページは治療記録を基に編集しています。
(美兎ちゃん)


左:鍼灸治療開始前   右:鍼灸治療終了後    

                   
トム君の寝起き     エル君                     
                生後2ヶ月で家族の仲間入り。  

左トム君右エル君「仲良く日向ぼっこ」
ご冥福をお祈りします。


ヴィトちゃんの鍼灸治療
飼 主:YOKOさん   闘病期間:平成15年1月25日〜平成15年4月16日

はじめに

ネザードワの♀発症時1歳8ヶ月
斜頚の初期治療は抗生物質や食欲増進剤などの投与。
投薬はヴィトちゃんには負担で傾きが大きくなり、投薬を逃げ飼主さんを困らせていた。
何とか首の傾きが治らないか諦められなかった。
飼主さんご自身の経験もあり鍼灸の不安はなかった。
見た目の改善がなくても、身体内部が丈夫になれば良いと思った。
犬や猫に針灸で治療が行われていたのを思い出し、友人のHPで情報提供を呼び掛けたりして探し始めた。暫らくして、K先生を紹介されるが、遠方の為、ご友人のY先生を紹介して頂く。
即!電話。
「良くなるかもしれない」その言葉は嬉しかったが、只1つの不安と言えば片道3時間半の移動によるヴィトちゃんへの負担でした。
そしたら
「ほとんどの子が帰りには気持ち良くなって寝て帰るようだ」と言われ、
ヴィトちゃんに頑張って貰うことを決断.。鍼灸治療を始める決心をされたそうです。

治療開始 1回目:平成15年2月10日(月)体重1.48kg

E動物病院へ行く。
今迄の経過を話しY先生がヴィトをバックから出して軽くヴィトに触れながら悪い所をチェック、ほんの数分でしたが心臓バクバクのヴィトはまったりモードに突入。
この日の治療は
・圧針
・神火針
・毫針
・棒灸・・自宅で行うので習う。
今の段階ならもう抗生剤もいらない。
こまめに通院できないので自宅での棒灸。長期戦覚悟。

1日1回10分以内、イヤがる時は無理しなくていい。ヴィトは気持ちいいと学習したようで、用意をしてると「いつもの場所」で待ってます。押さえつけることもなく、まったりしてるヴィトを見てると私もまったり気分になれました。(安心したせいか、私の胃激痛も治まる?)
棒灸の後は犬の講習会で習ったテリントンタッチでマッサージ。バタン!と倒れ込んでお腹全開で寝てしまいます。たった1回でも首の傾きが緩くなったのがわかりました。
ヴィトは反応がいいそうです。
この後毎日棒灸&マッサージをしました。
食事&●(ウンチ)は通常を維持、仲直りできたかなぁ〜

治療開始 2回目:平成15年2月18日(火)体重1.5kg

この間、干草食べ放題以外は決った量しかあげませんでした。
毛づやが良くなったと言われる。
移動の心臓バクバクが前回程でない。(バックに入る→針灸治療→気持ちいい&体が軽くなる。爪きりで地元病院へ行く時は車なので小型犬用のカゴを使ってました。意図的に使い分けしてみた。)
先生も傾きが緩んだのを確認。
前回の帰宅時の様子を報告し、今後も通院を決める。

この日の治療
・圧針
・神火針
・毫針
1週間で棒灸1本をほとんど使いきったので2本買う。2週間後来院予定。
この間は棒灸の時間にばらつきが出た。ヴィトの気分次第?嫌いにならないよう、無理強いはしない。更に傾きが緩くなったのを確認。 
食欲OK!&●OK!

治療開始 3回目:平成15年3月6日(木)体重1.5kg

首の傾きはわからない。OKが出る。右の白目上部に血管が見える(斜頚の影響)。
一ヵ月後通院予定。
この日の治療
・挑針
・神火針
・圧針

棒灸は1本残ってましたが1本買う。
週2回位でいいが、ヴィトが拒否したら無理してしなくていい。
ヴィトの拒否は「調子いいからしなくていいよ」のサインでした。

この日から1ヶ月は棒灸をしませんでした。待ってた筈のヴィトは逃げ回るように・・・
こんなに早く回復?信じられなぁ〜い ♪♪
ヴィト、通院頑張ったね!いい子、いい子。。。
食欲OK!&●OK!

完治宣言 4回目:平成15年4月16日(木)体重1.58kg

この1ヶ月は何もしなかったが傾くことはなかった。
毛づやもいいし、体重も増えて完治宣言頂く。バンザーイ!!
せっかく行ったので整えてもらう。
・圧針
・神火針
・毫針
まだ朝方は冷えるので注意。特に夏はエアコンに注意。
仲良しに戻れました。むしろ甘えん坊になったかな?お腹全開が多くなりました。


鍼灸治療で思ったこと

初診の先生を信じられなかったわけではありませんが、少しでも「元」に戻したいという気持ちから現在に至ってます。
獣医さんにも得て不得手があると地元の獣医さんから聞いてました。獣医さんによって情報量も違います。
情報網を持たない私は狭い範囲で呼びかけましたが運良く親身になって下さる先生を紹介して頂けました。針灸はヴィトには合った治療法でしたが、全てのうさぎさんに合うかはわかりません。

 ただ、こういう方法で完治した子もいると知って欲しくてHPをお借りしました。もし、私で協力できることがあれば遠慮なくどーぞ(^o^)v今回ヴィトがお世話になった先生は都内です。

地方からの問い合わせもありましたので、他でも鍼灸を取り入れてる病院を探しています。
ご存知の方は教えて頂けると助かります。

他にも病気を併発して移動できない場合は動きがわかるビデオやデジカメで相談にのっていただけるようです。

鍼の種類・方法・目的

圧  針(あっしん) 先から細い針が出ます。ほんの少しクリームを付けて一部に圧をかけて刺激し、白い粉を振ります。
神火針(しんかしん) 細い針(そのもの)に薬を付けてアルコールランプで炙り、刺激を与える。
毫  針(ごうしん) 細いパイプみたいな物に針が入っていて、患部にあて、上部を
軽く叩くと針が刺さり刺激を与える。
挑 針(ちょうしん) 目的は、大きく言うと血液の浄化にあります。それと、帯った経路の気を再び
巡らす作用があります

棒灸とは

●モグサが直径1cm、長さ21cm位の棒状になった物。

棒灸の方法

●直接身体につけたりはしません。
●棒灸を持ってない方の指を添えるので火傷をさせたり恐怖心を与えたりしない。
●遠赤効果でポカポカ(自分で確認済み)肩甲骨から骨盤にかけて背骨の左右に少しづつ移動さ せます。(ヴィトの場合は右に傾いてたので左側を少し長めにあてました。)


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