赤い鳥
NHK人形劇で「赤い鳥」と言ったら、『紅孔雀』のことかと思われるかもしれませんが、ここで書くのは、それではありません。
先日のチャットで、『真田十勇士』に登場する動物たちの話題が挙がりました。列挙すると、結構いるものですね。 物語の中である程度の役割を担うのは、巨鷲マンダラ(→「目は涙」参照)とその兄ゴンドラ、白狐のお紺(動物と言っていいんだろうか?→「勇士の恋の物語」参照)、名馬・花吹雪と菊千代。 そのほかにも、マスコット的存在だった青河童(って動物?)、佐助が拾った犬のムクなどもいました。さらには、何しろ佐助が動物を手なずける能力を持っていましたから、猿、熊、マムシまで、多彩なエキストラ動物が登場したものです。 ここで、ちょっと取り上げたいのは、大阪屋惣兵衛(→「名もなき星たちの光」参照)の屋敷で飼われていた赤いオウムのことなのです。 貿易商人の大阪屋惣兵衛の屋敷には南蛮渡来のものがいろいろありましたから、おそらくこのオウムも海外から渡来したのでしょう。 その名も「レッド」、女の子です。 ある日のこと、才蔵を乗せて空を飛んでいた巨鷲マンダラが、突然急降下。下りたその先にいたのが、オウムのレッドでした。どうやらマンダラとはお友だちだったらしいのです。マンダラは、懐かしさのあまり、空から降りて来ちゃったんですね。 レッドは、マンダラの死後、その兄の巨鷲ゴンドラがやって来た折も登場して、ゴンドラの調教に精を出す才蔵に力を貸してくれました。ゴンドラとも知り合いだったようです。 オウムですから言葉を話せるのですが、面白いことに、時々英語を話すんですよ、レッドって。才蔵の肩にとまって、それは楽しそうに会話してました。 女の子で、鈴の音のような、とても可愛らしい声でした。(声優さんは誰だったのか、わからずじまいですが。) その後、レッドが話すことはなかったと思いますが、一度、画面にアップで映りました。 赤いオウムと言うと、どうも極彩色の派手な姿を想像しますが、このレッドは、頭に黒と白の羽毛、翼に赤というよりオレンジっぽい色柄の生地が使われていて、全体的に落ち着いた色彩でした。 オウムと言われなければ、それとわからないかもしれないですが、そこが可愛くて美しいとも言えると、わたしは思うのです。 (2007.1.20)
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