応援幕の出し方
完成した応援幕は当然ですがパドックに出します。その時どーやったらいいか。
競馬場によって若干違うところはありますが、大まかな手順として…は幕の掲出許可を各競馬場の整理本部でもらい、パドックで紐で固定するだけなんですが、やったことないと不安ですよね。
1 幕出しの基本ルール
幕の掲出は当日競馬場で先着順で受付になります。掲出に関しては費用は特にかかりませんが、作り方の項で書いたように
@ 学校名、会社名等の入ったもの、及び過激な言語、個人を中傷するような内容を記載したもの。
A 素材が、光るもの、反射するもの、紙のもの
B 大きさが縦1m×横3mを超えるもの。
C 4角(長いものの場合は中央部分の上下も)紐で固定できないもの。
は掲出できません。
先着順で受付と言うことは、競馬場が混む日は早い者勝ち状態になります。GT等の場合開門と同時に走る、いわゆる開門ダッシュをしなければならないことになります。
幕を出す日のメイン競走がなにかと言うのは、幕出しする人には非常に重要です。また幕は張れるスペースがなくなると出しようがない状態になりますので、
要は需要(幕出ししたい人の数)と供給(パドック柵の長さ)の関係になります。
これは競馬場とその日の番組によって様々です。予め自分が出す日の予測をする必要があります。
2 幕出しの基本ルール
掲出許可願書(東京競馬場) |
幕を出すときは競馬場に着いたら次の手順で行動します。
@ | 応援幕受付に行きます。 応援幕の受付は通常は総合インフォメーションで行うことが多く、大きな競馬場では専用のコーナーがあります。(東京・阪神など)専用コーナーがある場合でも総合インフォメーションで聞けば教えてもらえると思います。 |
A | そこでもらう所定の用紙(横断幕掲示許可願書)に記入します。(競馬場によってはノートに記入の場合もあります) 記入することは東京競馬場の場合開催月日・氏名・住所・電話・幕の大きさ・幕の仕様(“布製で6箇所を紐で固定”のように書きます)・幕の記載内容です。 用紙と一緒に一緒に幕を出します。開催整理本部の方で幕の内容をチェックして、掲示許可のシールを貼ってくれます。 (実際は先に幕を出して、こちらが用紙を書いている間に本部側がチェックしてシールを貼る…という流れで行く) チェックなんですが、競馬場によって多少違います。東京競馬場は馬名応援幕の場合、その馬が実際に出走しているかレープロでしっかりチェックしてきます。でも中山ではほとんどノーチェックです(笑) 貼ってもらうシールは競馬場によって種類が違うのですが、中山競馬場では過去の中山競馬場の競馬場のシールが残っていると、古い方は剥がさなければならなくなります。 (同じ競馬場のシールは紛らわしいので一つしか表に出しちゃダメみたいです) 古いシールを捨ててもいいならば良いのですが、記念に残したい人はあらかじめ剥がして幕の裏側に貼っておきましょう。 |
B | パドックに行きます。幕を出すのは馬のいないタイミングです。(必ず守ってください!) 幕を出す場所はたいていの競馬場では自由なんですが、東京・阪神など一部の競馬場では受付順に掲出場所を指定されてしまう場合もあります。 自由な場合はパドックの中の好きな場所に行きます。大体正面側(電光掲示板側)が人気ですが、これは競馬場の構造によって何ともいえませんね。 |
C | 幕出しは自分だけでやっても良いのですが、パドック内側の警備員の人にわざとらしく“ここに幕出してもいいですか?”と聞くとたいてい手伝ってくれます。 結び方、括り方に明確なルールはないのですが、手すり上部に幕を巻き込むように張る場合が多いです。実際この方が幕は安定します。 いきなり完全に固定するのは難しいので、まず一旦仮留めしてそのあと一つずつしっかり結びます。 |
D | 幕を外すのはパドックに馬がいないときならば勝手にやってかまいません。 その後の競馬の結果のよってはショックで幕を外すのを忘れそうになる場合もあります(笑) 忘れないように外して帰りましょう。 |
3 幕出しの傾向と対策
競馬場によって幕出しのしやすさと柵の構造とかが微妙に違います。
ここにあくまで管理人の主観による幕出しをする上での各競馬場の比較をしてみました。
この中にはまだ管理人が幕出しをしたことのない競馬場が混じっています。(函館・小倉)この競馬場に関しては、TV映像を見て推測しています。
あくまで管理人の主観なので、これをアテにしてゆっくり行ったけど、混んでいて幕が出せなかった…なんてことがあっても責任は取れませんので(笑)
管理人の主観による各競馬場の幕出し(あくまで主観です) | ||||||||||
競馬場 | 幕出し エリア |
幕出し 希望者 |
幕の 目立ち度 |
柵の形式 | 張りやすさ | 複数 枚数 |
時間的難易度 | 備 考 (管理人のイチャモン) |
||
その日のメイン競走 | ||||||||||
GT | 重賞 | その他 | ||||||||
函館 | 2/3面 | 少 | 良好 | 縦柵 | 容易 | 空いて いれば可 |
− | ★★ | ★ | 2010年に新しくなった函館に行ってきました。 |
札幌 | 半面 | 中 | 良好 | 縦柵? | 容易 | 空いて いれば可 |
− | ★★★ | ★★ | 新しくなってから実はまだ幕出しできていません(一回行ったのだけど、一杯で掲出できなかった)ので、印象的に。 改修されておしゃれになったが、阪神同様に内側に鉄棒の柵があり邪魔。TVだとちょうど幕のの文字あるあたりにこの鉄柵がかかって読みにくくなっている場合が多い。 |
福島 | 半面(狭い) | 中 | 悪い | パンチング | 困難 | 可能 | − | ★★★★ | ★★★ | パドックは狭く半面しかなく、一般観客には見えにくい構造。TVにもあまり映らない。 柵はパンチングプレートだが、目が細かいため紐が細くないと通らない。 他と違った結び方が必要。他の競馬場と同じと思ってはいけない。 |
新潟 | 3/4面 | 少 | 良好 | 縦柵 | 容易 | 可能 | − | ★★ | ★ | 比較的広く、張り易い。TV(GC)にも良く映るのでなかなか良い。 |
中山 | ほぼ全面 | 多 | 良好 | パンチング | 容易 | 不可 | ★★★ | ★★ | ★ | パドックのほぼ全面に出せて、掲出も容易。どこに出してもGCならばTVに映ります。 ただ複数枚数の掲出は認めていない。 有馬記念は★★★★ |
東京 | ほぼ全面 | 多 | 場所による | 縦柵 | やりにくい (…が警備員さんが 手伝ってくれる) |
空いて いれば可 |
★★★ (注) |
★★ | ★ | パドックは広く全面使用なので出せる枚数は多い。…が、電光掲示板側は一段高く なっているため、出してもTVには映りにくいという欠点がある。 ダービー・ジャパンカップは★★★★ |
中京 | 半面(狭い) | 中〜多 | 場所による | 金網 | 容易 | 不明 | ★★★★ | ★★★ | ★★ | 2012年の改修工事でちょっとおしゃれになる。 小さめのパドックの半面程度に掲出可能。ただ一般観客には見えにくい構造。 GCのカメラアングルでは場所により映らないこともある。 |
京都 | ほぼ全面 | 多 | 良好 | 金網 | 容易 | 空いて いれば可 |
★★★★ | ★★★ | ★★ | 円状のパドックで出せる場所は多く幕の条件としてはいい競馬場。 ただ、パドック内部に植え込みがある部分があり、その部分は避けた方が無難。 |
阪神 | 半面(狭い) | 多 | 悪い | パンチング | 容易 | 不明 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ | 人口が多いエリアなのに掲出可能エリアは半分しかなくJRA競馬場で最も狭き門! 幕が出せる柵の内側に鉄棒の柵があり、カメラ位置も低くパドック映像には幕は映りにくい。管理人は文句たらたら(笑) |
小倉 | 半面(?) | 中 | いまいち | 縦柵 | 容易(?) | 不明 | − | ★★★ | ★ | 行ったことないのでTVを見ての推定。 GCのカメラは幕が映らないアングルが多い。 |
用語 解説 |
パドック外周 のうち幕が 出せる割合 |
希望者 数 |
TV(GC)に への映り |
柵の構造 張る時の参考 に |
幕の出し 作業のやり 易さ |
2枚以上 の幕を 出せるか |
何時に行ったら幕が出せるかの目安。 あくまで目安ですよ!! |
管理人の感想です。 |
時間的難易度の凡例:
幕出し難易度 | |
★ | のんびり行っても まず安心して良いと思います |
★★ | 多分大丈夫です。 |
★★★ | 午前中なら張れる…でもメイン競走のメンバーによっては危ないかも… |
★★★★ | 開門ダッシュしないとキツイかも ダービーなどクラシック競走なら徹夜体制も |
柵の形の解説
縦柵の例 (東京競馬場) 縦柵は間が広いとやりやすいのですが、 狭いと作業性最悪です。 |
パンチングプレートの例(中山競馬場) パンチングプレートは固定しやすくて幕出ししやすいです。 |
金網方式の例(札幌競馬場) 金網方式も幕出しはしやすいです。 ですが風が強いと後ろから風を受けて 膨らんだ感じになりやすいのが欠点です。 |
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